新型コロナウイルスが全世界に蔓延し、日々の生活や経済がこれほど一変すると、誰が想像できただろうか。ロシアのウクライナ侵攻に起因して、世界的な物価上昇が引き起こり、発展途上国で深刻な食糧危機が起きると、誰が予測できたのだろうか。
私たちは今、超情報化社会に生きていながら、全く先の見えない世界に住んでいることを自覚しなければならない。今、普通に享受している生活が、ほんの一瞬で大きく変化するような未来は確実に到来すると言っていいのだ。
特に間違いなくやって来るのは、食糧危機である。温暖化をはじめとした気候変動や地域紛争、世界的な人口増加、巨大地震や火山の噴火などの天変地異――リスク要因は数多く存在する。世界的な食料危機が訪れるのは極めて確率の高い未来である。
しかし、私たちの国の食糧自給率は4割に満たない。この状態で、食糧危機が到来すれば、間違いなく信じられないようなパニックが起き、多くの市民が飢えに苦しむだろう。愛する人々との平穏な生活は望むべくもない。明日の命を心配するような想像を絶する世界が訪れるだろう。
そんな未来をどうすれば回避できるのだろうか。本来であればこうしたリスクの回避は政治の責任だが、今の日本の政治は全くの無策で、手をこまねいているだけだ。私たちは自らの手で危機を回避しなくてはならない。
そこで私たちは、「自産自消」の暮らしを提言する。
自ら消費するものを自らで作る取り組みである。もちろん、すべてのものを自給自足することは極めて難しいが、「自産自消」できる食料を少しずつ増やし、一歩一歩、そうした生活を積み重ねていくわけだ。そして、「自産自消」を目指す人々の数が増えれば増えるほど、危機のリスクは低減されていくはずだ。「私たちには無理」とあきらめていては、何も変わらない。今、自分が出来る事は何なのか。小さい事でもいい。昨日と違う一歩を今日踏み出してほしい。
このホームページでは、「自産自消」に関する情報を少しずつ発信していく。心ある皆さんには、ぜひ参考にしてもらいたい。そして、多くの人々に少しでも明るく幸せな未来が到来するように、共に行動してほしい。