2011年1月17日
アースキーパークリスタルの伝説 その②
アースキーパークリスタルの伝説 その②
人間としての時間を長く経験した存在たちはやがて一時代の終焉を迎えることになる。宇宙的な高度な力が人間の欲望によって濫用されていった。人びとは自分たちの“つながり”を忘れてしまった。クリスタルから振動している宇宙の音の意図が忘れ去られた。そしてついに彼らはある決断をするにいたった。
「ここを離れなければいけない」
何もない星に想像の芽を植え付けたずっとずっと昔の思い出、宇宙の智慧をここに降ろして暮したことが思い出される。地球で過ごした時間は、彼らの遺伝子の中に深く深く染みこんでいた。離れるのは寂しかった。悲しい気持ちもあった。この星を愛していたから。
しかし、地球を旅立つ・・・故郷に戻るときがきたのだ。
でも一つだけ。新しい時代が来て、地球の人々が再び気がつきはじめたときに再び現れ、宇宙とのつながりを持てるように残していったものがあった。
それがアースキーパークリスタル。ひとびとの変化のときが訪れるまで静かに眠っているようにプログラムされた超自然的かつハイテクノロジーの装置。世界中に微妙なバランスを保って、12個が地中深くに埋め込まれ、それが次の時代が来た時に目覚め、宇宙とここをつなぐ役目が刻み込まれた。
何億年先の未来に再び宇宙とつながることを信じながら・・・ここにいたことの証とともにアースキーパークリスタルにすべての叡智を託した。
地球に生きる人々は故郷の記憶を体の内部にとどめている。再び本来の光の方向に向かっていくことを知っている。人類が宇宙の存在たちと共にあったこと、そして故郷を思い出したとき、アースキーパーはひとつひとつ目覚め、姿を現し、地球に大きな変化と輝きをあたえる。
故郷にいる存在たちは待っている。
本の抜粋より